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(JP2レイヤー対応)シンプルなSSIM計算ツールを進化させてみました

本日のお題:レイヤー付きのJP2に関して、シンプルにSSIMを計算してみよう 前回(http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100721)、シンプルなSSIM計算ツールを公開したわけですが、一部の方から要望がありまして、JP2のレイヤーに対応してみました。 起動させると…

(JP2対応)シンプルなSSIM計算ツールを作ってみました

本日のお題:シンプルにSSIMを計算してみよう 過去3回*1、SSIMの計算ツール(ssim.exe)と、それを使ったバッチ処理の方法を、具体的に提示しておいたわけですが、もっと、お手軽なツールを作ってみました。 起動させると、こんなの出てきて、 四角の部分に…

SSIM実習 JPEG2000実習 特定レイヤーのSSIM測定バッチ編

本日は、上級者向けの応用編です。こちらの3つの内容は押えておいてくださいね。 JPEG2000実習 レイヤー編 http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100604 JPEG2000実習 各レイヤーのPSNR確認編 http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100614 SSIM実習 (フォルダ内一…

SSIM実習 (フォルダ内一括計算)

本日のお題:フォルダ内の画像を一括計算する すでに、SSIMの計算ツール(C++版)を、ソース付きで公開しておきましたので、本日は、その応用です。1個1個ちまちまとSSIM計算をしないで、フォルダ単位で、一気にドビャーっと計算してみましょう。 まず準備で…

「ウォーリーをさがせ」で理解するSSIMのスゴい点 その2

本日のお題画像: 心霊写真みたいな画像からスタートしてますが、前回(http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100629)からの続きで、ちょっと、違った角度からSSIMを眺めて、SSIMのことをもっと好きになりましょうね、という流れでしたね。 前回の終わりに、 S…

SSIMを計算するプログラムのソース

ウォーリーの途中ですが、次へ進む前に、ひとつだけツールが必要だということに気がつきました。なので、ソースも含めて、公開します。 興味のある方は、こちらをご覧ください。 http://denshika.cc/open/20100630/ (免責) 使って何か起きても、責任とれま…

「ウォーリーをさがせ」で理解するSSIMのスゴい点 その1

本日の課題図書:新ウォーリーをさがせ! (新ウォーリーのえほん)作者: マーティンハンドフォード,Martin Handford,唐沢則幸出版社/メーカー: フレーベル館発売日: 2000/11/01メディア: 大型本購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (29件) を見る ち…

SSIMに関する誤解 - 解決案 -

本日のお題:デフォルトはssim.m、それ以外なら「主観評価との相関」を提示せよ 前回、お伝えしたとおり、私の今の心境は、 今、日本で進行中の大型電子化プロジェクトにおいて、SSIMの使われ方が間違っているんじゃないか、そもそもSSIMを誤解しているんじ…

SSIMに関する誤解

本日のお題:Different settings will produce different SSIM results. 私の思い違いだと良いんですが、今、日本で進行中の大型電子化プロジェクトにおいて、SSIMの使われ方が間違っているんじゃないか、そもそもSSIMを誤解しているんじゃないか、と危惧し…

リボン・スキャニングのまとめ

最後のまとめとして、リボン・スキャニング技術を採用している、実際のスキャナーを見てみましょう。各メーカーの宣伝文句を見てみると、これまでに解説しておいたことが声高に叫ばれているだけなので、あー、あのことね、とお分かりいただけると思います。 …

パレート法則とリボン・スキャニング

本日のお題:マイクロフィルムの電子化(スキャン)におけるいびつなコスト構造を理解しましょう。 *1 パレート法則とは、おおまかに言って、 20%のコストをかけたものが80%の利益を生み、80%のコストをかけたものが20%の利益しか生まない ということですね…

リボン・スキャニングが持ち込んだ「新しい土俵」 その2

本日のお題:「ながら」作業は非効率 このシリーズは、リボン・スキャニングについて、概要はご理解いただけていることが前提となっています。もし、なじみがなければ、以下を先にご覧ください。 http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100517 http://d.hatena.n…

リボン・スキャニングが持ち込んだ「新しい土俵」 その1

本日のお題:ないものは見つからない さて、リボン・スキャニングについて、概要はご理解いただけたことでしょう。 もし、なじみがなければ、以下を先にご覧ください。 http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100517 http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100518 ht…

リボン・スキャニングとは何か?その4

過去3回、リボン・スキャニングというものを説明してきました。 http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100517 http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100518 http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100520 リボン・スキャニング以前のスキャン方法の問題点は、ズバリ、再…

リボン・スキャニングとは何か?その3

本日のお題: VHSの時代を思い出して! 前々回(http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100517)、リボン・スキャニングという「(自称)超マイナーでありながら、メジャー級の進歩」を紹介し、前回(http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100518)、コマの自動検出…

リボン・スキャニングとは何か?その2

本日のお題: マイクロフィルムのコマ検出 前回、リボン・スキャニングという「超マイナーでありながら、メジャー級の進歩」と、私が勝手に思い込んでいるものを紹介しました。そして、 話を聞いただけだと、「なんだ、たいしたことないな」と思うかもしれま…

リボン・スキャニングとは何か?

さて、このへんで再び、新聞電子化の現場をご紹介しましょう。本日の題材は、こちらのビデオ*1です。 以前、ちょろっとご紹介したように、書籍や新聞の電子化プロジェクトは、 すでにマイクロフィルム化されている場合はマイクロフィルムから電子化し、マイ…

コンピュータに画像はどう見えるのか? その4 傾き補正編

本日のお題画像: *1 非常に分かりにくいのですが、お題画像の左側、 この画像、左に0.8度くらい傾いています。ウソだとお思いなら、分度器で測ってみてください。 大量のスキャン画像を処理する場合、その都度、分度器で測定するわけには行きません。 そこ…

コンピュータに画像はどう見えるのか? その3 書籍電子化編

(予備知識) http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100419 http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100420 (本題)*1 *1:http://www.archive.org/details/javaseinegestalt02jungより画像拝借

コンピュータに画像はどう見えるのか? その2 縦っぽい線、横っぽい線

本日のお題画像: 前回、 次回は、この直線を理解することで、書籍電子化や新聞電子化の何の役に立つのか、ということを見て行きましょう。 http://d.hatena.ne.jp/denshikA/20100419 とは言ってみたものの、もうひとつ、お伝えした後でないと、先へ進めない…

コンピュータに画像はどう見えるのか? その1 Hough変換

本日のお題画像: 人間は、画像を見たときに、その中に写っている文字や形状を見ています。ところが、コンピュータは、画像を見たときに、その中に写っている文字や形状を見ていません。個々の点の色や明るさを見ているだけです。つまり、「木を見て森を見ず…

大容量ファイルSSIM縛りJP2変換に関する雑感

おそらく、最初で最後でしょうが、雑感(私見)を述べてみようと思います。 最近、「SSIM JPEG2000」で検索する人が増えているようです。(と言っても、マニアな領域の話ですので、たかが知れてて、AKB48全員よりも少ないでしょう、きっと) その理由は明ら…

OWRから、再び、OCRへ

本日のお題:所信貫徹 前回、最近のOCRというのは、実はOWRであることを説明しました。ところが、今日は、最近のOCRというのは、実はOWRであるんだけど、さらに、もう一歩進んで、OCRに回帰しているんだよ、という点を見ていきましょう。 さて、ちょっと離れ…

OCRからOWRへ

本日のお題: wordFromDictionary="false" さて、新年なので話題を変えて、OCRについて進めていきましょう。 OCRというのは、本名、Optical Character Recognitionですので、その名前が示すとおり、文字(Character)単位の認識(Recognition)をしていきま…

画像データの模式図(まとめ)

本日のお題画像: 過去2回、画像データの模式図に挑戦したのですが、話を分かりやすくするために、多少、画像をゆがめてありました。今回は、どんな感じでゆがめたのかをお話します。 まず、グレースケールで行きましょう。 前々回、下の左の画像は、右のよ…

画像データの模式図(カラー編)

本日のお題画像: 前回、グレースケール画像について、模式図に挑戦してみました。 念のため、もう一度言っておきますと、模式図というのは、 おおよその理解を得るために、正確とは言えないかもしれないけど、とりあえず図示してみました というような意味…

画像データの模式図(グレースケール編)

本日のお題画像: 模式図というのは、 おおよその理解を得るために、正確とは言えないかもしれないけど、とりあえず図示してみました というような意味だと思います。 本日は、画像データの模式図に挑戦します。「画像データというのが、パソコンの中にどん…

ビットレートとは何か

本日のお題画像: 前回に引き続き、今回もビットレートについて、見てみます。 こちらの画像ですが、なんのヘンテツもない、私がかつて住んでいたモントリオールです。 こういう写真を、パソコンで見ると、こんな感じで、 縦と横にひろがっている「平らなも…

カラー画像とSSIM

本日のお題画像: 左:http://ja.wikipedia.org/wiki/HSV%E8%89%B2%E7%A9%BA%E9%96%93 右:http://www.sikiken.co.jp/colors/colors11.html まだまだ、SSIM関連で行きましょう。 語弊を覚悟でシンプルに言ってしまいましょう。 SSIMというのは、PSNRと同様、…

グレースケールとSSIM

本日のお題画像: 引き続き、SSIM関連で行きましょう。 まず、この二つの画像を見てください。 くだらん説明をするな、と怒られそうですが、左がカラー画像で、右がグレースケール画像です。グレースケールというのは、要は、モノクロです。 グレースケール…