画像データの模式図(まとめ)

本日のお題画像:


過去2回、画像データの模式図に挑戦したのですが、話を分かりやすくするために、多少、画像をゆがめてありました。今回は、どんな感じでゆがめたのかをお話します。


まず、グレースケールで行きましょう。
前々回、下の左の画像は、右のような感じで、保存されてます、と言いました。

  

ところが、よく見てみたり、よく考えてみると、この右の画像はおかしいわけです。白っぽい部分は箱の上に位置して、黒っぽい部分は箱の下の方に位置するはずが、必ずしもそうなっていないわけです。とくに、箱の左下の隅にかけて、黒っぽい部分がありますが、そのすぐ横の白い部分が、りんごの灰色部分より下に来ているようにみえます。


なんで、こんなことになっているのか、というと、まずはイメージをつかんでいただくために、画像をゆがめたからです。どんな感じでゆがめたのか、というと、下の左画像を、空間に配置すると、実は右画像のようになります。

  

でも、これでは、あまりに見づらいので、滑らかな平面になるように、こんな感じでゆがめていったのです。




カラーについても同様で、本当なら、こうなるのですが、

  

見づらいので、滑らかにして、

こうなったのです。


箱の上面に張り付いた画像が空間に配置され、そのあと、滑らかになっていくムービーです。音楽がついていませんので、鼻歌でも歌いながら、眺めてください。


というわけで、数回にわたり、画像データの模式図に挑戦したのですが、イメージをつけやすいように、画像をゆがめていたわけで、ある程度のイメージがついたら、本当は、こんな感じで保存されているんだ、と頭の中を修正しておいてください。

 


 


ちなみに、今回行ったような凸凹を滑らかにするような画像処理は、かなり頻繁に行われています。SSIMを計算するときにも、使うことがあります。