全豪新聞電子化プログラム
(昨日の「全米電子新聞プログラム」に引き続き、まずは、ざっと、世界中のプロジェクトを見ていくことにしましょう。その後、各プロジェクトの超細部へ切り込んで行きます。)
本日は、「全豪新聞電子化プログラム」のご紹介です。
URLはhttp://www.nla.gov.au/ndp/です。
通称、ANDPです*1。
「全豪新聞電子化プログラム」は、その名の通り、全豪(オーストラリア)の新聞を電子化しようとする試みであり、オーストラリア国立図書館(NLA)が行っているものです。
「全豪新聞電子化プログラム」で公開されている新聞のリストは、こちらで見ることができます。
http://www.nla.gov.au/ndp/selected_newspapers/index.html
公開予定の新聞(Selected Titles)
すでに公開されている新聞(Completed Titles)
近日公開予定の新聞(Titles coming soon)
2009年6月現在、下記の通り、440万ページの公開を目指していて、すでに43万ページを公開していて、すでにスキャンが終わっているが公開されていないのものが152万ページある、とのことです。
http://www.nla.gov.au/ndp/selected_newspapers/images/ProgressJune2009_000.jpg
ちなみに、プログラムの発表時は、
We will be working with our partners over a period of four years to digitise one major newspaper from each Australian state and territory, amounting to 3.5 million pages of content.
http://www.nla.gov.au/pressrel/NationalLibrarytodigitisenewspapersforthenation.html
という感じで、「全体で350万ページだろう」と発表していました。予算は、
The total cost, funded by the National Library, is expected to be more than $8 million.
ということで、「800万ドル以上」とのことです。為替率が激しく変動しているので、円換算が有効がどうか分かりませんが、約6億円です。(当初の350万ページだとしても)1ページあたり、180円という計算です。
現在のところ、一番古い新聞は、1803年の「SYDNEY GAZETTE」ですが、
というものが公開されていて、ヘッダーをアップにしてみると、
となっていて、
というのが確認できます。
ちなみに、このプロジェクトでは、保存用画像フォーマットとしてTIFFを使用し、閲覧用画像フォーマットとしてJPEGとPDFを採用しています。*2
*1:ちなみに、昨日の全米は、NDNPです。紛らわしいですが、混乱しないようにしましょう。
*2:http://www.nla.gov.au/ndp/project_details/documents/NDP_ContentMgtSyst_Nov_2008.pptの7ページ